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花文堆朱合子 2009年12月28日更新
「大明永楽年製」銘 一合
径18.6
明時代永楽年間(1403~24)
Covered box of carved red lacquer with floral design.
大英博物館蔵
身の立ち上りを相当高くした印籠蓋造りの中位の大きさの円形合子て,底は畳付を残してあげ底にしてある。蓋表には大牡丹を三カ所に配し,その空間を蕾と葉で埋めつくし,蓋・身の側面は椿・牡丹・菊といった季節の花をまわしている。内部および底裏は黒漆塗りで,底高の左方に「大明永楽年製」の針刻銘がほどこされている。明初の永楽期における堆朱の合子を見てみると,文様,とくに蓋表のそれがおおむね二種類に分けられることがわかる。一は楼閣人物文であり,他は花文である。ただ,その数から言うと,後者の方がかなり多く,決して珍しいものではないが,この作品に限っていえば,本件はことに蓋表に彫りあらわされた花文に見るべきところがあり,何よりも驚くのはその保存状態のよさである。永楽期の典型的な作風をみせた堆朱器であり,技法・文様ともにすぐれたこの時期の彫漆を代表する作品である。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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