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龍堆朱大盆 2009年12月30日更新
【和:りゅうついしゅおおぼん】 |
【中:Long dui zhu da pen】 |
明・清|彫刻・書画|>龍堆朱大盆 |
「大明隆慶年製]銘
一枚
径59.1
明時代 隆慶年間(1567~72)
Large dish of carved red lacquer with dragon design.
大英博物館蔵
鍔縁のついた直径60センチにもおよぶ巨大な面盆で,見込みには下方の三ヵ所に寿内福海を配し,その上にひときわ大きな五爪の龍をあらわし,隙間を霊芝雲でうめている。立ち上りには戯珠の龍を雪中にあらわし,鍔縁の部分に花唐草をまわしている。座裏は朱漆塗りで,中央に「大明隆慶製」の六字款填金銘がほどこされてある。そもそも,嘉靖・隆慶・萬暦といった明時代後期の官営工場製の漆器のうちでも,隆慶の作品は至極少なく,珍重されているのであるが,この盆をいっそう大切にさせているのは,これが,いまのところ隆慶在銘の唯一の堆朱作品になっているからである。その堂々としたかたちといい,あるいは力感にあふれた龍といい,この時期特有の様式を存分に見せた傑作である。
出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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