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天亡簋 2010年3月7日更新
【和:てんぼうき】 |
【中:Tian wang gui】 |
殷・周時代|青銅器|>天亡簋 |
青銅
高24.2、口径21、最大幅23.7
1844年頃、陝西省岐山県礼村山土
西周時代・前11世紀
“Tian Wang” Bronze Gui Vessel
簋は食べ物を盛って神や先祖の霊に供える容器。通常の?は、円形の容器に把手が二つ付いたものであるが、本品は方形の台座を伴い、把手も四つ付いていて、かなり凝った作りである。器の内面に8行77字の銘文(銘文中の1字が今日の漢字では2字で表わされるため、釈文は78字)がある。難解な字句が多いが、「王が文王と天帝を祀り、これを助けた天亡(人名)は褒美を賜り、その記念としてこの器を鋳造した」ということを中心とした内容である。多くの学者は、この銘文に記されているのは、西周の武王が商を滅ぼして根拠地に帰り、亡くなった父である文王と天帝に商を滅ぼしたことを報告した祭であると解し、この青銅器は西周王朝初代の王である武王の時代に作られたものと考えている。 19世紀に出土して以来、西周王朝初期の代表的な青銅器として多くの学者が研究してきた著名な作品である。西周時代初期の文字の姿を伝える銘文は、漢字の変遷を知る上でも貴重な資料である。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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