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青磁蓮花尊 2010年3月18日更新

青磁蓮花尊

【和:せいじれんかそん
【中:Qin ci lian hua zun
晋・南北朝|陶磁器|>青磁蓮花尊

青磁
高49.5、口径16.6、直径31
伝河南省上蔡県出土
南北朝時代・6世紀
Celadon Glazed Zun Vase with Lotus Petals Design
 貼花、刻花、型押しなどによる繁縟な装飾が器身を覆う。透明感のある青緑釉が底部を除いて全体に施されている。蓋には6弁の複武蓮花文と三角形の間弁がめぐり、その中央に刻み入った方形の鈕が置かれる。 頭部の上段には飛天像が、下段には光背をともなう仏坐像がそれぞれ1対ずつみられる。6個の縦耳が並んだ肩部の下には、15の複武蓮弁が2段にわたって互い違いにめぐる。下段の弁間からは、西方からの影響を示すパルメットが垂下する。腹部には間弁を挟んだ肉厚の刻花蓮弁文が、やはり15個そなわる。蓮弁の先端はいずれも反り、その窪みに溜まった釉薬はガラス質の深い緑色を呈する。その下には13個からなる蓮弁文が、脚部には11個の小型蓮花文が上下2段に飾られる。
 青磁蓮花尊は、5世紀から7世紀にかけて流行した副葬用の明器であり、唐三彩が明器の主流となると姿を消した。河北省景県封子墓群出土の青磁蓮花尊は南方からの技術移転により、北方で生産されたと考えられている。一方南京などにも青磁蓮花尊の出土例があり、青磁蓮花尊の産地についてはさまざまな議論がある。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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