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亀甲刻辞 2010年4月13日更新
前約14-前13世紀
縦12cm 横16.7cm
1973年河南省安陽殷墟出土
中国社会科学院考古研究所蔵
表面に刻辞八組56字。内容は商(殷)王武丁が祖乙,父甲らを祭祀するト辞を記載する。商(殷)王は大事のあるごとに卜占した。 卜占の材料は主として亀の背甲,腹甲,牛の肩胛骨である。 トいに際しては,甲骨の一面にまず細長い凹みをつけ,そこに円い穴を刻む。次に,その刻みこんだ個所を火で焼くと,骨の裏面に熱によって様々な卜形の亀裂が生じる。この亀裂を「ト兆」という。 ト人は「ト兆」の形に基づいて吉凶を判断し,ト問の経過と結果を甲骨の上に文字で刻みつけた。この文字を「甲骨文」と呼ぶ。現在のところ,5,000種以上の文字が発見されており,商(殷)代の歴史,文化研究の重要な史料となっている。出所:『中華人民共和国出土文物展1977』
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