考古用語辞典 A-Words

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鏤空虎紋戈 2010年5月8日更新

鏤空虎紋戈

【和:ろうくうこもんか
【中:
春秋戦国|青銅器|>鏤空虎紋戈

〈虎模様を透かし彫りした戈〉
春秋末期~戦国初期
青銅製
全長15cm 幅6.4cm
2000年、西安市公安局より移管
陝西歴史博物館
この戈には、虎が鷹をつかみ取る図柄が透かし彫りにされている。虎と猛鳥の組み合わせは、山西省太原市金勝村出土の「鳥蓋銅瓠壺」(鳥形のふたのついたヒョウタン形の銅壺)などにも見られ、猛獣の争うモチーフは、北方騎馬民出土の器物や装飾品に好んで用いられている。こうした表現は、戦場での勇ましい活躍を期待したものだろうか。
「鳥文字クイズ」
 後漢時代の許慎がまとめた字書『説文解字』の叙(はしがき)には、秦の書体には8種類あるといい、そこに大篆・小篆などとともに、鳥書も見える。現在、この鳥文字は、判読されるもので265字を数え(なお未解読144字)、この文字を記す器物も150件を越える。
 鳥書の美しさは、書法芸術上、独特の位置を占めている。陝西省洛南市翼(土+原)一号戦国墓から出土した「錯金鳥篆文戈」は、その鳥文字の造形美・金象嵌から、秀逸の文物といえる。伝世・出土の鳥書戈は、呉・越・楚・宋・蔡などの地域に多く見られる。出所:「大兵馬俑展」
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