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四羊銅方尊 2007.03.28更新
【和:しようどうほうそん 】 |
【中:Si yang tong fang zun】 |
殷・周時代|青銅器>四羊尊
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殷(商)
1938年湖南省寧郷県月山鋪出土
青銅
高さ58.6cm、最大口径44.4cm、重さ34.5kg
中国国家博物館の所蔵品
形は方形の尊(酒器)で、四隅に羊が象られている。羊頭には大きな巻角と饕餮文風の眼があり、雷文で飾られている。巻角の形から見て、この羊はアルガリであろう。羊のくびと背には鱗文、胴部には長冠をつけた鳥文を付け、圏足の上には細長い前脚が浮き彫りにされている。羊頭の間には犠首がつき、その蛇身が肩の上面をはっている。頚部には蕉葉文・饕餮文、圏足には夔龍文が飾られる。羊を取り込んだ見事なデザイン、精緻な文様、高度な鋳造法、まさに殷(商)代青銅器の粋を凝縮した作品である。紀元前13世紀以降、商王朝の青銅器の影響を受けつつも、長江流域などでは地方独自の青銅器が作られるようにりました。1938年に湖南省寧郷市の小さな丘から出土した四羊尊はその典型で、4匹の羊を中心とした装飾はめずらしいものです。複雑な立体造形と器面をうめつくす精緻な文様表現をこれだけ美しく鋳上げることは至難の技。商代青銅器工芸の金字塔といってもいいでしょう。出所:「世界四大文明・中国文明展」
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