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金鋌[3点](鋌金の地金) 2007.08.02更新
唐時代(8世紀)
1979年山西省平魯県出土
金
山西省博物館蔵
(1点)員外同政
長さ 14.7cm 幅2cm 重さ281.3g
鋌とは第一次加工を経て、さらに加工を必要とする金属原科を指す。金鋌は、重量によってその価値をはっきり表わすことができる。この金鋌は、表面に「金弐拾両?専知官長員外同政」という十三文字が刻まれている。文字ははっきりしており、形も栽断されずに完形を保っている。銘文と重量から、この場合の一両は約14gとなり、唐代の度量衡制度における衡制の三分の一にあたり開元九年以前の小衡に一致する。したがって、この金鋌が開元九(721)年以前に鋳造されたことがわかる。
(2点)「張通儒」
長さ8.5cm 幅4.4cm 重さ466.6g
金鋌の表面にはいたるところに刻み傷があるが、「柱国魏国公巨張通儒進」などの文字がなんとか判読できる。張通儒は唐王朝の官吏であったが、安史の乱に際して安禄山・史思明の反乱軍に投降し、要職についた。この金鋌は、張通儒が安禄山・史思明に捧げたものである。
(3)「万」
長さ8.6cm 幅2cm 重さ125.7g
両端は丸いが厚みがなく、真中にかけて幅が広く厚くなっている。外形は楕円形を呈していて、裏には「万」という文字が刻まれている。出所:『中国の金銀ガラス展』
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