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祭姪文稿 2007年10月31日(水)更新
顔真卿
唐・乾元元年(758)
国立故宮博物院蔵
顔真卿は安禄山の乱が興ると敢然と立ちあがり、従兄弟の顔杲卿らと義軍をおこし、唐朝のために気を吐いたが、至徳三年(758)、両者の連絡にあたっていた杲卿の末子季明が殺され、杲卿も惨殺されてしまった。そこで顔真卿は、若くして犠牲になった姪(おい)季明のために祭文を作った。作品はその草稿で古来、争坐位稿、祭伯文稿と共に「顔真卿の三稿」と喧伝されるものである。
碑文のように大いに構えたものでなく、自由奔放に書いたものだが、その強い筆致の中に悲憤の激情や中心人物としての実感がこめられており、印象的である。出所:「書の歴史」
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