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坐俑(うずくまる人物) 2007年12月21日(金)更新

坐俑(うずくまる人物)

【和:ざよう
【中:Zuo yong
秦・漢・三国|青銅器>坐俑(うずくまる人物)

前漢中期
青銅 
高27.5cm 肩幅9.5cm 重3.51kg
1956年普寧県石寨山出土
 雲南省博物館所蔵
 男子像。何かを手に持って,しゃがみこんだ様子。膝を折ってしゃがみこむこの坐り方は,古代「滇族」の男子の坐り方の一つである。手に持っていたものはすでに失われているが,同墓地の第20号墓から傘を手に持つ像が出土していることから考え,この像も傘を持っていた可能性がある。
馬蹄銀形のまげを結っており, これは「滇族」男子の典型的な髪型であった。耳には耳輪を下げ,身には毛織物の衣服をまとっている。着物には,孔雀,鹿にかみつく狼,獣にかみつく蛇などの動物文様が,線刻で表現され,非常に華かである。首には玉を連ねた首飾が鋳出されている。両手首には玉璧形ないし輪状の腕輪をつけ,腰には剣をさしている。腹の前には1枚の円形釦飾(帯飾り)をつけている。ズボンははかず,股間に1枚の布をぶら下げているだけである。両膝の下にはそれぞれ1本の帯がまかれ,足ははだしである。
滇王族の従者をかたどったものであろう。出所:「雲南博物館青銅器展」

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