考古用語辞典 A-Words

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猛虎襲牛枕(虎が牛を襲う) 2007年12月21日(金)更新

猛虎襲牛枕(虎が牛を襲う)

【和:もうこしゅうぎゅうちん
【中:Meng hu xi niu zhen
春秋戦国|青銅器>猛虎襲牛枕(虎が牛を襲う)

戦国
青銅
長50.3cm 幅10.6cm 高15.5cm 重5.28kg
1972年江川県李家山出土
 雲南省博物館所蔵
 馬の鞍形の枕で,両端が上に立ち上がり,頂部にそれぞれ1個ずつ牛の立像がろう付けされている。片面には雲文のデザインが鋳出されているが, もう一面には,雲文を地文として,猛虎が牛にかみついている図像が3組,浮彫状に鋳出されている。
この種の銅枕は,滇国の貴族が死後に副葬した明器で,河北省満城県で発見された前漢の中山靖王劉勝とその妻竇綰の墓からは,それぞれ1つの玉と象嵌された銅枕が出土したが,その形状は,李家山出土の銅枕と大同小異である。
装飾技工の点からみると,この枕は3層を重ね合せる手法を採用している。その一面は,雲文を地として上面に猛虎が牛を襲う図が浮彫り風に表現されており,牛の頭は立体的である。枕の両端には各一頭の牛が立っており,丸彫り,浮彫り,線刻の3つの技法を合せて使用し,格別の装飾効果をあげている。出所:「雲南博物館青銅器展」

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