考古用語辞典 A-Words

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銅 鎌 2007年12月22日(土)更新

銅 鎌

【和:どうかま
【中:Tong lian
秦・漢・三国|青銅器>銅 鎌

前漢中期
青銅
長15.3cm 袋穂径3cm 重172.58g
1956年晋寧県石寨山出土
 雲南省博物館所蔵
 農作物の収穫具。刃は弧状に内湾し,円筒形の袋穂がつき,木柄を差し込めるようになっているが,出土した時,木柄はすでに消失していた。刃部の両面に,魚にかみつく蛇の図柄が線刻で表現されており,銀白色を呈している。この鎌は儀式用の農具である。雲南の銅鎌で最古の例は,3100年余り前の剣川県海門口遺跡の出土品である。この種の鎌は,今日雲南省の農村で使用されている鉄鎌の祖型である。
滇池地域で出土した青銅器には,表面が銀白色を呈し,緑色の銹がつかず,地中に2000年以上も埋もれていたにもかかわらず,今なお光輝いているものがある。これは,錫の含有率の高い合金を用いて鋳造したもので,とかした青銅の液を鋳型に流し込んだ後も一定の温度調節をすることで,鋳上がった時,錫が内部では少く,表面では多くなるようにしているのである。この種の工芸品は「滇族」の工人の高度の治金鋳造技術を体現している。出所:「雲南博物館青銅器展」

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