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地機部品(布巻軸) 2007年12月22日(土)更新
【和:じげたぶひん】 |
【中:Di ji bu ping】 |
秦・漢・三国|青銅器>地機部品(布巻軸)
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前漢中期
青銅
1956年普寧県石寨山出土
雲南省博物館所蔵
布巻軸 長46cm 幅3.3cm 重1.35kg
これは織機の部品、断面が隅丸方形をなすまっすぐの棒で,両端は2つに分かれている。棒の中段に1本のくばみがあり,もう1本の布巻軸と合せられるようになっている。そうすることによって上にひっかけられた経糸をはさみつけ,打ちこみの時にすべることを防ぐようになっている。そのほかに,一段の布を織り成したあと,布の端がはさみつけられて2本の布巻軸の間にあるため,巻きあげが容易になり,織布をつづけていく途中で,ゆるんだり脱落したりすることがないようになっている。
使用する時には,布巻軸を織り手の腹の前に置き,幅広の帯あるいは縄を腰のうしろにまわし,布巻軸の両端の二またに分かれた頭につないで固定し,経織りの布をかけることができる。今世紀の50年代に雲南省貢山県の独竜族が使用していた地機では,布巻軸が中空でない円棒で,一対の布巻軸を合せ,両端はコの字形を成し,石寨山出土の布巻軸と形態が非常に近い。それを使用する時には,両端に縄を結びつけた一枚の幅広の樹皮をつけて腰にまわし,その縄を腹の前の布巻軸の両端に結びつけ,布巻軸を固定する。これは,石寨山出土の布巻軸の固定方法をきわめてよく理解させてくれる。出所:「雲南博物館青銅器展」
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