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提梁(つりとって)壺 2007年12月25日(火)更新

提梁(つりとって)壺

【和:ていりょうこ
【中:Ti liang hu
秦・漢・三国|青銅器>提梁(つりとって)壺

前漢晩期
青銅
通高47cm 重2.65kg
1973年呈貢県小松山出土
 雲南省博物館所蔵
 酒をいれる容器。口縁部がややひろがり,頸部が長く,胴部がふくらみ,高台付きであり,蓋がついている。壺の肩部には2本の横線が走り,一対の獣首環が鋳出されている。提梁(つりとって)は弓形で,両端は竜頭形に鋳造されており,その竜の口に鎖がとりつけられ,鎖はふたの円環を通して獣首環につながっている。このような形の壺は,漢代に内地から雲南に伝えられて,はいってきたものである。
壷の高台には,隷書体で「二千石大徐氏」の銘文が刻まれている。二千石とは,漢代の郡の大守に対する通称である(二千石の俸給を得ていたことによる)。この提梁壺は,益州(漢代に雲南東部におかれた郡の名前)の郡守と関係があるようである。出所:「雲南博物館青銅器展」

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