考古用語辞典 A-Words

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五人縛牛銅釦飾(帯飾り) 2007年12月26日(水)更新

五人縛牛銅釦飾(帯飾り)

【和:ごにんばくぎゅうどうこうしょく
【中:Wu ren fu niu tong kou shi
秦・漢・三国|青銅器>五人縛牛銅釦飾(帯飾り)

前漢中期
青銅
高9.6cm 幅16cm 重336g
1956年晋寧県石寨山出土
 雲南省博物館所蔵
 浮彫り風の装飾品。裏側に長方形のフックがついている。釦飾の右端には円柱があり,その上部は傘の形をしている。その上には1匹の蛇がいて,鎌首をもたげてあたりを見回し,凶悪な様子を露骨にあらわしている。柱には牛がくくりつけられており(牛の片方の角はすでに失われている),牛をくくる縄は,一端が牛の首にあり,もう一端は柱に結びつけられている。4人の人物が立っており,そのうち2人は両手を牛の背にのせ, 1人は牛尾をつかまえ, もう1人は荒縄をぐるぐるまきにしてかかえている。先頭の1人(すでに欠落)は,縄を柱に縛りつけようとしている。人物の服飾はほぼ同じで,頭に板状の冠をかぶり,それに2枚の羽根をさして装飾とし,耳環をつけ,手には腕輪をはめ,上前と下前を重ねずに中央で合せる服を着,腰には帯をしめ,腹の前には円形の釦飾をつけ,はだしである。この場面は,牛を切る前に呪術師が呪文を唱えて祈祷している情景を表現しているようである。出所:「雲南博物館青銅器展」

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