考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

木刻星象図      2008年05月14日(水)更新

木刻星象図

【和:もっこくせいしょうず
【中:Mu ke xing xiang tu
秦・漢・三国|彫刻・書画>木刻星象図

漢代の画像石と工芸品
紀元前206~西暦220年
1974年盱眙県東陽出土
長さ188.Ocm 幅45.3cm 厚さ3.5cm
 天空の有様を描いた木刻画。この木刻図は槨室の天板である。図柄は左に太陽と金鳥が彫られ,その周りを九つの小太陽が取り巻く。
左上方の人物は「羿九日を射る」という故事中の羿(堯の時代,太陽が並び出て人民が苦しんだとき,その九個を射落したという弓術の名人)であろう。右には月が彫られ,中に蟾蜍(ひきがえる)がいる。月および月下の人物は,「嫦娥奔月」(嫦娥は西王母の不老不死の薬を盗み月に逃げた)の神話を描いたものであろう。月の後方に七つの星があり、三つは直線で結ばれ,四つは菱形に並んでいる。牽牛と織女の神話を表わすものかもしれない。漢代の木刻画, とりわけ日月を題材とした工芸品は稀である。出所:『南京博物院展』1981

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.