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三彩鉢 2008年07月14日(月)更新
高7.5、口径17.2
陝西省乾県永泰公主墓(神龍2年〈706)葬)出土
唐時代・8世紀
陝西歴史博物館
永泰公主(684~701年)は、名を李仙蕙といい、中宗(在位683~684年、705~710年)の第7皇女である。大足元年(701)に兄の懿徳太子(682~701年)とともに祖母の則天武后(在位690~705年)より死を賜わり、のちに中宗によって永泰公主の名を追贈され、神龍2年(706)に乾陵に陪葬された。永泰公主墓からは、1960~62年の発掘調査によつて、華麗な壁画のほか、各種の俑や陶磁器、金銀器など、1300点以上の副葬品が発見されている。
この鉢は外側に鋭く稜が立っており、金属器の形を写していることが知られる。高台の削りもとくにていねいである。精良な白色の胎土が用いられており、白化粧は認められない。内面は放射状に12条の緑釉の帯を置き、さらに見込み全面にいわゆる蠟抜きの技法を用いて褐和を重ねるという複雑な施和法がとられている。外側は自地に緑釉、褐釉が筋状に流しかけられている。8世紀初頭における最高水準の唐三彩の作風を示している。出所:『遣唐使と唐の美術』
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