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如来立像 2009年1月23日更新
一九七三年 陝西省沙沱村出土
大理石
高七九・〇、幅二四・〇
唐 八世紀中頃
陝西・西安碑林博物館
現在、右手首先と両足先から台座の大半を欠失し、首が接合されているが、もとはすべて白大理石の一材から彫出された如来像である。通肩相で、左右の肘を曲げ、右腕を前方へ差し出し、左腕は少し下方へ向けて掌を前へ向け、直立する。腹の脇が絞り込まれることによって、胸と腰の張りが示され、量感ある腿から下肢にかけてすらりとした足が伸びる。頭部は、頬から顎下にかけてふっくらと肉付けされ、目鼻立ちが顔の中央に寄り気味に表現されることもあり、威厳ある表情が形作られている。薄手に表わされた衣には、正面。背面とも、ロープ状に盛り上がった衣文がゆったりと表現されている。
顔形や肉身、衣文など、各部の造形は八世紀半ば頃の造像の特徴を示し、やや小ぶりながら、堂々とした存在感があり、当時の典型作の一つに数えられよう。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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