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釈迦牟尼降伏外道立像 2009年1月24日更新

釈迦牟尼降伏外道立像
【和:しゃかむにごうぶくげどうりゅうぞう
【中:Shi jia mu ni xiang fu wai dao li xiang
隋・唐・五代|彫刻・書画|石器・ガラス|>釈迦牟尼降伏外道立像

一九五五年 陝西省西安市収集
大理石、浮彫
総高七二.〇、幅四二.〇、奥行二〇.〇
唐 八世紀中頃
陝西・西安碑林博物館
直方体状の白大理石の一材から像を浮彫し、下方に銘文を刻出する。中央に大きく表わされたのが釈迦如来で、偏袒右肩に衣を着し、宝珠形の光背を負い、右手を側方へ高く上げて掌を上に向け、左手は垂下して掌を下に向け、蓮華座に立つ。丸々とした顔や幅広の体、さらに豊満な腿といった各部に見られるように、量感に富んだ重厚な造形を主体とするが、棒状でか細い両腕の表現は、いささかおざなりともいえる。八世紀半ば前後の作風に相当しようか。
対角に位置する円形の中には、それぞれ、両手を上げて天衣状の布を手にし、足を広げて坐る異形の神像が表現されている。向って左上の像は、鎧をまとい、長い耳と蹄の付いた足をもつ二頭の獣を座とし、向って右下の像は、腰にふんどし状の衣をつけ、二羽の鳥の上に坐る。前者の獣は何に該当するのか不明であるが、後者の鳥は鵞鳥のようにも見える。円形内の両像は、銘文にある「外道」すなわち仏教以外の教えやその信奉者の象徴として、当時伝聞されていた異教の神の姿を表現したものであろう。釈迦像が左右の掌をこの両像に向けているのは、異教の神を「降伏」することを意味していよう。
きわめて特殊な図像が表現された遺例であり、また、銘文の内容や体裁は、あたかも作品のタイトルを記したかのように見えることなどからすると、仏教布教のために、釈迦の伝記やその法力を喧伝する目的で制作された一連の作のうちの一つと考えることもできよう。背面のみ粗削りのまま放置されていることから、壁面に取り付けられていた可能性もある。
【銘文】「釈迦牟尼/佛降伏外/道時」(正面下端刻銘)出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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