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騎馬奏楽人物 2009年1月27日更新
【和:きばそうがくじんぶつ】 |
【中:Qi ma zou yue ren wu】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>騎馬奏楽人物 |
一九九二年 陝西省西安市東郊豁口唐墓出土
灰陶、加彩
(1)高35.4、長32.7、幅14.6
(2)高36.8、長32.8、幅12.8
(3)高37.7、長32.0、幅13.8
(4)高35.8、長32.7、幅13.8
(5)高36.0、長32.9、幅12.4
唐 八世紀前半
陝西・西安市文物保護考古所
各様の楽器によって馬上で奏楽する人物を表現した一群の俑の中の五組。(1)は琵琶、(2)は鐃?、(3)は鼓胴、(4)は縦笛、(5)は箜篌を持つ。各俑ごとに髪型や帽子の形が異なり、ことに(3)にみえる孔雀がかたどられた帽子は目をひく。様々に工夫を凝らし、聴衆の興をつのった楽人ならではの装いといえるが、開放的で進取の気風に富んだ時代の嗜好を物語るものでもあろう。
人・馬とも、灰陶の表面に褐・朱・藍・濃緑・碧青などの彩色を加え、人物の顔には白化粧をほどこしている。人物の下半身と馬は、馬の口や耳、尻尾を除くと、ほとんど同形になり、あるいは同範(同じ型)になるものかもしれない。この種の俑では、ある程度の量産を図るため、型抜きによって似たような形姿のものを制作した例がしばしば見かけられる。
とりどりの姿をした群像として、唐時代(六一八~九〇七年)盛期の習俗の一端を物語るとともに、当時の洗練された造形感覚が凝縮されていることなど、見所の多い作例である。奏楽は、宮廷行事の一つでもあるが、このように馬上で楽器をかなでる情景は珍しく、騎馬狩猟人物とともに出土したことからすると、狩猟の場での演奏を想定したものかもしれない。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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