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鴛鴦文枕 2009年1月28日更新

鴛鴦文枕
【和:えんおうもんまくら
【中:Yuan yang wen zhen
隋・唐・五代|陶磁器|>鴛鴦文枕

一九七一年 河南省洛陽市北邙山前李村唐墓出土
三彩、印花
高6.0、幅12.5、奥行10.0
唐 八世紀
河南・洛陽博物館
上面が凹曲した直方体状の枕。実際の枕に比べて小ぶりになり、脈をとるために腕をのせる腕枕の類ではないかといわれている。
上面につがいの鴛鴦と蓮池を印花で表わし、白・藍・緑・褐釉をかけ分けている。鴛鴦文は、仲むつまじい夫婦の姿を象徴する吉祥(めでたい事柄)として、唐時代(六一八~九〇七年)以後、ことに愛好された文様の一つで、器物の意匠に盛んに用いられた。側面の斑点状の文様は、当時流行した蠟纈染に倣ったと考えられる。白釉をかけた後に、斑点の部分に蠟をのせ、その上に色釉をかけるという、唐三彩特有の技法によって表わされている。底面のみ無釉となり、淡い紅色の胎上が露出している。簡素な形姿ながら、おおらかな表現には、時代の気風がよく示されている。 出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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