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唐三彩 2009.01.17更新

唐三彩

【和:とうさんさい
【中: tang san cai
基本用語>唐三彩

 唐三彩とは、中国で唐時代の7世紀から8世紀に焼成された鉛釉陶器のことで、鉛釉を掛けた上に、酸化銅、酸化鉄、酸化コバルトなど掛け分けることによって、緑、褐色、藍色などの発色を得る色彩豊かな陶器です。白、緑、褐の三色のものが多いのですが、藍が加わった四色のもの、二色のものなども含めて唐三彩と称されます。中国・唐代につくられた低火度焼成の三彩陶のこと。陶質の素地に白化粧あるいは透明釉を掛けたのち、緑や褐色の鉛釉を加えることで三つの色が互いに入り混じり独特の文様をあらわす。コバルトの藍釉が加わったもの、緑・白,青・白といった二彩のものを含めて呼ぶことが多い。 主として洛陽・長安における貴族の葬礼及び明器(副葬品)として使われ、そのために様々な器形や人形,家財をかたどったものがつくられることとなった。その美しさと技術は渤海三彩・遼三彩・宋三彩(中国宋代に作られた鉛釉の多彩軟陶。使用される彩釉は緑、白、黄、褐色などの明色で二色、四色のものもあり必ずしも三彩とは限らない。 )・新羅三彩・奈良三彩・ペルシア三彩といった広範かつ長きに渡って多大な影響を与える。
六朝時代の争乱期ののち、再び全中国を長期にわたって統治したのは唐(618-907)で、この時代を特徴づける陶磁器はいうまでもなく唐三彩である。三彩は漢代に本格化した鉛釉から発展した低火度焼成の鉛釉陶である。三彩が施される器の胎土は白い上でなければ美しい発色が得られないため、まず白色の上で作った器に透明の鉛釉を施した白磁が隋・唐時代に完成した。この白い胎上に色釉を加えて緑、褐、透明の釉の白を加えて三彩とするものが一般的で、藍を加えた四彩も合めて一般に唐三彩と呼んでいる。胎上が純白でないものには白化粧が施されることもある。唐三形の器種は、球形の胴に広い口をあけた万年壷と呼ばれる壷のほか、西方との文化交流に大きな役割を演じたシルクロードの隆盛により、地中海地方やオリエントの金属器の器形にならった弁口水注や、口部を鳳凰にかたどった鳳首水注、把手が竜の形・をした龍耳瓶など、異国趣味あふれる名品が多い。また、シルクロードを往来した駱駝や西方伝来の馬などをかたどった作品も、生気あふれる見事な造形をみせている。唐三彩は貴族の墓の副葬品として製作されたものがほとんどで、貴族文化の華やかさを反映している。
この時代には三彩のほかに邢州窯で優れた白磁も作られ、加彩灰陶による女子俑にも盛唐期の女性の艶姿を伝える優品が多く伝わっている。
唐時代には首都が長安(現在の陝西省西安市)にありましたが、河南省の洛陽は東の副都として栄え、女帝・則天武后の時代には首都となったこともあります。 唐三彩は河南省を故郷とし、おおよそ則天武后の治世の頃に大きく発展したやきものです。しかし、唐三彩がいつ誕生し、どのような様式的変化を遂げつつ展開 したのかについて、多くの謎に包まれていました。
華麗な装飾:
唐三彩の装飾方法としては貼花・刻花・印花といった技法が上げられ、宝相華・唐草・蓮華・蓮葉・魚子・動物・人物などの文様と緑・褐・白・藍釉の流斑あるいは点彩をうまく組み合わせていくことで、その器体にあった華麗な三彩の美しさを表現していった。
さまざまな形:
  南北朝・隋代より受け継がれた西方文化の影響は唐代になっても息づき、三彩という表現方法を得たことによって多くの意匠を生み出すこととなる。型づくり,轆轤,練り塑,彫刻などの手法が用いられ、造形的にも高い水準を保つことができるようになった。
関連用語:西安乾県出土の唐三彩|文官唐三彩明器|三彩駱駝載楽俑|三彩官人|三彩貼花文有蓋壺|三彩鎮墓獣|三彩鍑

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