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台付壺 2009年1月28日更新
一九五九年 陝西省西安市中堡村唐墓出土
三彩
高67.8、胴径27.3、口径12.0
唐 八世紀
陝西・陝西歴史博物館
蓋、壷、蓮華座、台の四部分からなる。蓮華座の蓮弁が手びねりと型抜きの併用になる以外、各部は轆轤によって丁寧に成形され、表面に施釉されている。
壺は、肩から胴にかけてふくよかに張り出し、裾にかけてすとんとすぼまり、いわゆる万年帝(万年の糧を蔵するという意)の形に近い。蓋は、上面が盛り上がり、その中心に、塔の相輪状に丈高く作られた鈕がつく。壺の肩と蓋の上面さらに台の下部には、蓮弁らしき文様が三彩・釉で描かれる。蓮華座は三重の蓮弁からなり、各蓮弁には、それぞれパルメット風の葉文が浮彫風に表わされている。台は中空で、その上部には、側面が上下数段に面取りされた鉢形の受けが設けられ、その上に蓮華座がのる。
釉が過剰に流れて濁りをみせるところもあるが、黄・褐・緑・藍・白の五色が混交し、不思議な色調と格調をもたらしている。 .
特殊な形式の器であり、人物飾盤・杯と同様、儀礼用に制作されたものであろう。あるいは、三国(ニ二〇~二六五年)から晋(ニ六五~四二〇年)にかけて、鎮魂のために副葬されたと考えられる神亭壺(魂瓶)などと同じような発想になるものかもしれない。壺の側面に象頭と獣面が貼り付けられた同形同巧の作が同じ墓域からいくつか出土している。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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