考古用語辞典 A-Words

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龍鳳文佩 2009年1月31日更新

龍鳳文佩
【和:りゅうほうもんはい
【中:Long feng wen pei
隋・唐・五代|石器・ガラス|>龍鳳文佩

一九九五年 陝西省乾県僖宗靖陵(文徳元年<八八八>)出土
ガラス
(1)9.8×5.0 (2)径10.6、厚0.5 (3)径11.1、厚0.5
唐 九世紀
陝西・陝西省考古研究所
佩は、貴人が大帯につける飾り玉のことで、威儀を正すのに用いられた。 (1)は、この佩のうち、上部に付く、珩という部分に該当するかと思われ、下辺の三個所に付けられたつまみ(青銅製鍍金)に、さらに飾りを垂らしたようである。(2)(3)は、璧などの環状の玉の類であるが、(1)と一具をなすものかどうか不明である。いずれも、衣裏に分けて龍と鳳凰が刻出され、(2)と(3)には、流雲文が対置されている。
全体に風化が著しく、表面の美観がかなり損なわれているが、風化を免れた箇所は、半透明の淡緑色を呈する。材質を瑠璃(青色や緑色の宝玉)とする見解もあるが、表面に大小の鬆(鋳造時の気泡)が散在することから、ここではガラス製と判断した。
唐の第一八代皇帝・僖宗(在位八七三~八八八年)の陵墓から出土したもので、当時の第一級品と考えられる。なお、僖宗等が、法門寺へ喜捨した奉細品の数々が、その塔下から発見され、話題を呼んでいる。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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