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集王聖教序(松烟拓本) 2009年3月8日更新
【和:しゅうおうしょうぎょうじょ・しょうえんたくぼん】 |
【中:Ji wang shen jiao xu】 |
隋・唐・五代|彫刻・書画|>集王聖教序(松烟拓本) |
王羲之筆
一帖
紙本墨拓
縦28.4 横16.2
唐時代 咸亨三年(六七二)建
唐の都長安・弘福寺の僧懐仁が、内府に伝わる王羲之(三〇三~三六一)の行書を集めた、集字碑である。碑の上部に七坐の仏像が彫られていることから、七仏聖教序ともいう。内容は、唐の大宗が玄奘法師(六〇〇/六〇二~六六四)のために撰述した「大唐三蔵聖教序」と、玄奘の謝表に対する手勅、高宗の「述三蔵聖記」と、玄奘の謝啓に対する手勅、玄奘が新訳した「般若波羅蜜多心経」の五者からなる。集字に際して、王羲之の書跡のなかに求める文字がない場合には、文字の偏旁を組み合わせたり、大小の不均衡を調整したりするなど、煩瑣な工程を厭わなかったといい、序記の成立より二十四年後、心経の成立より十六年後、高宗の咸亨三年(六七二)になってようやく弘福寺内に建てられた。「喪乱帖」など、王羲之の書の本来の姿を最もよく伝える搨摸本と符号する文字も多く、王羲之の書を類推する上でも貴重な作例である。
この碑を嚆矢として、王羲之の書跡から行書を集めた集字碑は、開元九年(七二一)に僧大雅による興福寺断碑、大和六年(八三二)の玄序による金剛経などが相次いで作られた。原碑には右上から左下にかけて斜めの断裂があり、宋断本を宋拓として珍重している。出所:書の至宝-日本と中国2006
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