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淳化閣帖(最善本) 2009年3月8日更新
【和:じゅんかかくじょう・さいぜんぼん】 |
【中:Chun hua ge tie】 |
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王羲之他筆
四帖
紙本墨拓
[巻第四]縦34.3 横24.9
[巻第六、七、八]縦32.3 横21.9 北宋時代・淳化三年(九九二)
上海博物館
淳化閣帖は、北宋の淳化三年、宋の太宗(九三九―九九七)が、内府所蔵の名跡を出して、侍書の王著に命じて編次させたもので、古人の書法を伝え習うための大型叢帖である。原帖は十巻で、棗の木に刻入し、その拓本を大臣などに賜わった。原版は宋時代に毀たれたため、原刻本はきわめて少ない。
巻第四「歴代名臣法書」、および巻第六、七、八の晋王羲之(三〇三~三六一)書の残冊四帖には、棗木の横裂紋や、銀錠紋などが明らかにみえているところからも、北宋時代の原刻拓本にまちがいないと考えられる。また、巻第四の封面には、清の崇恩が「北宋拓閣帖第四」と題し、帖前には清の呉栄光の題と明の董其昌(一五五五~一六三六)が借覧した際の紙片、清の翁方網(一七三三~一八一八)の跋がある。帖間には南宋の賈似道、清の許乃普、呉栄光等の蔵印が押されている。巻第六、七、八の対面には清の安岐の題「淳化閣帖麓村珍蔵にがあり、内題簽は清の王鐸(一五九二~一六五二)の題、巻第六には宋代の佚名の題跋、巻第八には南宋の王淮の題跋、帖間には南宋内閣中書省、門下省、尚書省の三図書印が押されている。その他、南宋の王淮、賈似道、元の趙孟頫(一二五四~一三二二)、清の孫承沢、安岐、銭樾、近人の李瑞清、周湘雲、蒋祖治、呉普心等の収蔵印がある。
出所:書の至宝-日本と中国2006
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