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李柏尺牘稿 2009年3月9日更新
【和:りはくせきとくこう】 |
【中:Li be chi du gao】 |
晋・南北朝|彫刻・書画|>李柏尺牘稿 |
李柏 筆
二枚
紙本墨書
縦23.5 横28.3
縦23.8 横39.5
前涼時代・四世紀
京都・龍谷大学学術情報センター大宮図書館
李柏という人物が、焉耆(カラシャール)の上に宛てて出そうとした尺牘の下書きである。この李柏文書は、今世紀初頭、大谷光瑞が派遣した第二回西本願寺探検隊によって、新彊タリム河の支流コンチダリア河畔で発見された。王羲之(三〇三―三六一)とほぼ同時期の肉等資料であるだけに、王羲之の書の真相を解明する上できわめて重要な意味をもつものとして、従来から多くの研究者によって取り上げられている。書写年代については、羽田亨が咸和三年から五年(三二八―三二〇)、王国維が永和元年(三四五)とし、西川寧は永和二年(三四六)説を提唱している。王義之二十歳代に書写された書跡として、王羲之の若年の書である姨母帖との類似点が指摘されている。西域の地方官吏の手になるものではあるが、当時中央で行なわれていた標準的な書風を伝えるものと考えられる。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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