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王史二氏墓誌銘 2009年3月11日更新
【和:おうしにしぼしめいこうかん】 |
【中:Wang shi er shi mu zhi ming gao juan】 |
宋・遼・金・元|彫刻・書画|>王史二氏墓誌銘 |
黄庭堅筆
一巻
紙本墨書
縦30.3 横78.5
縦33.5 横65.3
北宋時代・十一世紀
黄庭堅(一〇四五~一一〇五)が、王潨と史扶の二人の墓誌銘を起草した草稿二紙を合装した書巻である。
黄庭堅の親族にあたる王潨は字を永裕といい、元祐元年(一〇八六)に六十二歳で歿した。王氏の歿後に、長子である楙が墓誌銘を依頼してきたので、黄庭堅がこれに応じたものである。
史扶は字を端正といった。終生仕官することなく、瀘州(四川省)の地に門を閉じて書を読み、士大夫の子弟の教授にあたった。詩において最も刻苦し、世に詩老と称された。紹聖三年(一〇九六)に歿し、元符二年(一〇九九)正月に葬られ
た。 二種の墓誌銘とも、王氏・史氏の歿後ほどない時期に書写されたものとすれば、前者は黄庭堅の四十代前半、後者は五十代半ばから後半に相当することになる。尺牘などとは異なった、黄庭堅の平生の筆意を如刻実に伝える墓誌銘の草稿で
あり、十年余りを隔てた率意の書風の変化をうかがうことができる貴重な作例である。出所:書の至宝-日本と中国2006
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