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行書虹県詩巻 2009年3月11日更新
【和:ぎょうしょこうけんしかん】 |
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米芾筆
一巻
紙本墨書
縦31.2 全長487.0
北宋時代・十二世紀
米芾(一〇五一~一一〇七)が安徽省の泗県、当時虹県と称されていた風光明媚な水郷の地を通過した際に、七言絶句二首を賦し、旧作の七言絶句一首とともに揮毫した書巻である。再題の第一首にいう「天は残年をして筆研を司らしむ」と
は、崇寧五年(一一○六)、米芾が書字博士に任ぜられたことを指すと考えられる。第二首の冒頭の句からも、おそらく再題の二首は、この年汴京に赴任する途上、泗県を過ぎた際の作、揮毫もほぼ同時期とみて大過ないと思われる。
十枚の紙を継ぎ、紙縫および巻末に「米芾」の朱文方印を押している。米芾の歿年には諸説があるが、大観元年(一一〇七)もしくは翌年には他界していることから、行書虹県詩巻は米?の最晩年を代表する作ということができる。本巻や若書きの「呉江舟中詩巻」などのように、拳大ほどの書巻は作例かきわめて少ない。金は北宋を滅ぼして、多くの文物を自国に持ち帰った。ことに蘇軾(一〇二六~一一〇一)や米芾の書は好まれ、これに倣う者が輩出したという。この巻も数奇な伝来を経て金国に将来した一巻で、巻後には、今末元初を代表する詩人元好問の、現存する唯一の真跡とされる跋が含まれる。出所:書の至宝-日本と中国2006
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