時代別順
分野別順
|
大唐西域記巻第八(中尊寺経) 2009年3月13日更新
【和:だいとうさいいきき】 |
【中:Da tang xi yu ji 】 |
彫刻・書画|>大唐西域記巻第八(中尊寺経) |
十二巻のうち一巻
紺紙金銀字
平安時代・十二世紀
縦二五・五 全長七九七・〇
『大唐西域記』は、唐の玄奘法師(六〇〇/六〇二-六六四)が、仏典を求めて長安からインドに赴いた旅行記で、帰国後、唐太宗 の勅命により見聞録としてまとめられた。開元十八年(七三〇)に完成し、智昇撰の『開元釈教録』に収録され、一切経に加えられた。その内容は、七世紀の中央アジアの諸国およびインドにおける仏教などの情勢や、歴史、地理、文化、社会、風俗を記している。
この東京国立博物館本は、もと中尊寺に伝来した紺紙金銀字交書一切経中の経巻で、十二巻からなる。表紙には宝相華文を金銀泥にてあらわし、外題は複郭内に金字にて「西域記巻第八」などと記す。各巻見返しには釈迦説法図が金銀泥にて華麗に描かれている。経文は紺紙の銀界中に金銀文書に書写されるが、その筆跡は各巻別筆になり、巻第一の首には于志寧、敬播の序がみえている。軸首は鍍金唐花文撥型、紐も一部厚姿を残している。唐代の仏教史や、シルクロード交通史の研究上に重要な資料である。出所:書の至宝-日本と中国2006
関連用語:
|
|
|
Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.