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常楽里閑居詩 2009年3月14日更新

常楽里閑居詩
【和:じょうらくりかんきょし
【中:Chang le li xian ju shi
彫刻・書画|>常楽里閑居詩

小野道風
一巻
紙本墨書
縦ニ八・二 全長八四・五
平安時代・十世記
東京・前田育徳会
 『白氏文集』巻第五「閑適」の第一に収まる一節を書写した断簡で、本文二十二行を有し、啓子の形で伝存する。梧紙とみられる料紙二枚を継ぎ、行書と草書を自在に駆使した筆致をみせ、緩急や太絹の変化にも富み、遺風の能書としての力量を遺憾なく発揮している。建武五年(一三三八)のものなど数種の識語を有し、それらによれば、後深草院が北条時宗の子で次代の執権となった北条貞時(一二七一―一三二一)に賜ったものと知られる。それまで、小野道風(八九四~九六六)筆として伝来したこの作品は、世尊寺家第十二代の行尹(一二八六~一三五〇)の鑑識によって藤原行成(九七二~一〇二七)筆と改められた経緯が記される。なお、その流れを反映して、江戸時代に世尊寺家歴代の筆跡を集成し摸刻した木版の法帖『世尊寺法書』(町田清興編、寛政六~八年〈一七九四~九六〉刊)巻一の巻頭には「入木相承太祖権大納言行成卿書」として収録され、鎌倉時代の世尊寺家の鑑識が尊重されていることがうかがえる。なお、この作品は、江戸時代には掛川藩主太田家に伝来したが、明治時代に前田家に収蔵された歴史をもつ。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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