考古用語辞典 A-Words

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白氏詩巻 2009年3月14日更新

白氏詩巻
【和:はくししかん
【中:Bai shi shi juan
彫刻・書画|>白氏詩巻

藤原行成
一巻
彩箋墨書
縦二五・四 全長二六五・二
平安時代・寛仁二年(一〇一八)
東京国立博物館
 唐の詩人白居易(七七二-八四六)の詩文集『白氏文集』巻第六十五から八篇の詩を、藤原行成(九七二~〇一二七)が寛仁二年(一〇一八)に書写したもの。行成四十七歳の書である。
『白氏文集』は平安貴族に愛好され、必須の教養書として尊重された。行成は小野道風(八九四-九六六)、藤原佐理(九四四-九九八)とならび、「三跡」と称される。白、淡茶、赤紫などに染め継がれた料紙に草書まじりの行書で記される。巻末に行成自身の奥書と保延六年(一一四〇)に子孫定信(生没年未詳)が購入した旨の跋がある。また紙の継ぎ目に伏見天皇(一二六五~一三一七)の花押が確認されることから、本作品が後世、能書で知られた天皇遺愛の品であったことが知られる。その筆致は格調高く、繊細にして優美さを極めた行成の傑作といえ、和様の書の完成形をここに見出すことができよう。出所:書の至宝-日本と中国2006
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