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書状(延喜式巻第三十九紙背) 2009年3月16日更新
【和:しょじょう】 |
【中:Shu zhuang】 |
彫刻・書画|>書状(延喜式巻第三十九紙背) |
源兼行筆
一巻のうち一通
紙本墨書
縦二八・三 横四〇・五
平安時代・十一世紀
東京国立博物館
「九条家本延喜式」のうち、巻第三十九の紙背にある一通の書状で、源兼行(生歿年未詳)の署名のある遺墨としては唯一のもの。厚手の裏打ちが施されており後半が欠失する。差出人および宛所や日付もないため、内容は判然としないが、残された部分より、重病の弟祐頼への見舞の遅れを詫び、参向の依頼に応じてすぐ下向する旨を報じるとともに、そのための胡録、毛沓、物具などの借用を願ったもの。兼行は当代屈指の能書と称された延幹の子で中流貴族に生まれながら、父が藤原道長(九六六―一〇二七)の知遇を受けたことから、自身もその子関白頼通に重用され、延久四年(一〇七二)大和守に転じ従四位下に昇った。後冷泉天皇、後三条天皇、白河天皇の二代にわたり能書として活躍した。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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