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詠七首和歌・詠十首和歌 2009年3月17日更新
【和:えいしちしゅわ・えいじっしゅわか】 |
【中:Yong qi shou he ge・Yong shi shou he ge】 |
彫刻・書画|>詠七首和歌・詠十首和歌 |
飛鳥井雅康筆
一巻
紙本墨書
縦三二・三 全長二一五・五
室町時代・十五~十六世紀
和歌・蹴鞠を家道とする飛鳥井に雅世の三子として生まれた雅康(一四三六―一五〇九)は、実兄雅親とともに宝町将軍家の両道師範として重用された。しかし官を辞し、文明十四年(一四八二)二月、突然出家して法名宋世、二楽軒と号した。本作品は冒頭に「宋世」とあり、雅康出家後つまり四十七歳以降の手になる。また詠十首和歌の奥書から、この歌は隠遁した雅康が、飛鳥井家一門の息災を願って詠んだものと推測される。他見を禁じていることからもより私的な色彩が強いものであろう。また、蹴鞠の名手として名をなすとともに能書としても知られ、その流は二楽流と呼ばれる。穏和で沈着な一風で知られる兄雅親の栄雅流に比べ、点画が屈曲しがちな、癖の強い筆致と、気迫のある筆力の強い書風は対照的である。武門を行彿とさせる書は時代相を反映したものともいえよう。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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