考古用語辞典 A-Words

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琵琶 2009年5月17日更新

琵琶

【和:びわ
【中:
面白テーマ|>琵琶

「民楽の王」「弾奏弦楽器の王」とよばれる。当初は演奏方法から「批把」とよばれていた。すなわち右手で前に弦を弾くことを「批」、後ろに弾くことを「把」という。
抱え込むように持ち、この種の演奏方法をする楽器はもともとすべてが「琵琶」と呼ばれていた。南北朝時代にインドからクチャ(現在の新彊ウイグル自治区クチャ県)を経て中国に伝来した。胴体は梨を割ったような形で弦は4弦、首と胴体には音階を定める「相」「品」というフレットがある。演奏する時は抱きかかえ、左手で弦を押さえ右手で弾く。独奏・伴奏・合奏に用いられる重要な民族楽器である。歴史的には琵琶といっても梨型の胴体のものばかりではなく、形状や大きさがさまざまな弾奏弦楽器を指した。現在の柳琴。月琴,阮も琵琶と呼ばれていたのである。
長い歴史を持つ琵琶は改良が重ねられており、現在では六相二十四品の四弦琵琶に統一されつつある。その音域は広く、演奏技術も表現力も民族楽器のトップを行く。
発展の歴史
南北朝時代、シルクロードを通じて西域との文化交流が行なわれていたが、琵琶はペルシャから新彊を通じて中国に伝来した。北朝で栄え、6世紀前半には長江流域にも普及する。5、6世紀に中央アジアから伝えられた曲項琵琶(棹の曲がった琵琶)は当時、「胡琵琶」と呼ばれていた。その形状は曲がった棹と梨型の胴、4本の弦が特徴だった。アラブでよく見られる楽器・ウードや古代ペルシャのバルバットとよく似ている。横抱えにしてバチを使って演奏するものだが現在の琵琶はこうした原型から発展を続けたものである。
7~9世紀、唐代になると、琵琶の発展は一つのピークを迎えた。宮廷楽隊から民間の歌にいたるまで琵琶は欠かせない、流行楽器となり、楽隊でもリードする役目を担った。
構造
現在の琵琶は曲項琵琶の形式を吸収し、秦琵琶の優位点を取り込んで作り上げられたもの。伝来したものには木製の梨型胴・四弦・四相(フレット)、バチという特徴があったが、そこに改革が加えられ、14の柱を持ち、手弾さするようになった。形・音域・音色・演奏効果から見ても従来のものとは全く違うものとなっている。
新中国建国後、琵琶はさらなる発展を遂げた。弦は鉄線、またはナイロンに変えられ、柱(フレット)は36(6相25品)にまで増え、42の半音と12の音階を奏でられるようになった。音域も広がり、音色もはっきりとした。また手ではなく琵琶爪を着用するようになった。こうした改革は琵琶の表現力を高めるものとなった。
分類
音が遠くまで響き、高音ははっきりとして力強い。中音は柔和でなめらか。低音は力強い。
琵琶の演奏形式:独奏、重奏、合奏、伴奏などに用いられる。表現力があり、勇ましい曲から優雅な曲まで演奏できる。またその複雑な技術を用いた独奏も見物で、叙情的な旋律を奏でることができる。
音色
五弦琵琶・高音琵琶・響琶・月琶・高音琵琶・水晶琵琶・五弦琵琶がある。出所:中国NEWS
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