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力-ポティモンテ美術館(イタリア) 2009年7月23日更新
【和:力-ポティモンテびじゅつかん】 |
【英:Museo e Gallerie Nazionali di Capodimonte】 |
研究機関|>力-ポティモンテ美術館(イタリア) |
旧王宮を使った美術館はカーポディモンテの丘の上の公園の中にある。ピンク色の建物が緑の中で美しく映え、公園は芝生の手入れがよく、また、椰子の木が多いので南国の趣がある。
二階が展示室で、部屋から部屋へ順に見ていくと一回りできる。昔は城として使われていた建物で天井が高い。
展示室は壁も天井も真っ白く塗ってある。右回りで見ていくと、ルカ・シニョレルリがある。ボッティチェルリ「聖母子」は天使も描かれていて名品である。フィリッポ・リッピ「受胎告知」やマザッチオ「キリストの傑刑」も素晴らしい。マンテーニャ「聖ウフェミア」は暗い絵だが魅力がある。ジョヴァンニ・ベルリーニ「キリストの変容」が印象に残る。
フランチェスコ・マッツオラが数点ある。よく知らない画家だったがなかなかよかった。聖人の肖像画がいい。ティツィアーノもたくさんあり、「ダナエ」が特に見応えがあった。エル・グレコの肖像画は珍しくあの独特な赤を使っていない作品だったが、強さを感じる。ルーカス・クラナッハ(父)の群像の作品は人々の表情が面白い。ピーテル・ブリューゲルー世の作品は皮肉な描写が滑稽である。
グィード・レーニの大作は、動きの描写が美しい。ミケランジェロもあった。リベーラの大作二点はどちらも優れた作品である。 陶器のコレクションや貴婦人の肖像画、楽器の部屋もある。昔の城のままのたたずまいはシャンデリアが美しく、床もモザイクが素晴らしい。天井画も華麗であった。
昔の馬車や籠も飾られていた。タピスリーのコレクションもある。 三階には、巨大な戦争画があり、細密に描かれており、その細かさにはびっくりする。当時の服装がしのばれて面白い。出所:『美術館へ行こう』長谷川智恵子
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