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ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(イギリス) 2009年7月29日更新
【和:ヴィクトリア・アンド・アルバートびじゅつかん】 |
【英:Victoria&Albert Museum】 |
研究機関|>ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(イギリス) |
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館は世界最大の工芸美術館といわれる。「V&A」の略称でイギリス国民に愛され、大英博物館に次ぐ第二の規模をもつ美術館である(一八五二年に開設)。V&Aとは、ヴィクトリア女王と夫君アルバート公のことである。アルバート公はドイツ出身で、第一回万国博覧会開催に尽力した学識と先見の明をもつ人であった。しかし、四十二歳の若さで亡くなった。ヴィクトリア女王はヴィクトリア朝の繁栄期を築いたが、愛する夫の死後は喪服で通したともいわれている その夫の思い出に、一八九九年に現在の名称に改められた。
その膨大な所蔵品の中から、印象に残ったものを紹介してみることにする。一階では、インドや日本美術が面白い。インドニ世紀の石彫「ヤクシー」や、十一世紀の「シヴァ・ナタラージャ」など官能美豊かである インドを支配した大英帝国ならではのコレクションである.
イタリアをはじめヨーロッパの十四世紀から十七世紀までの工芸品も数多くある。ラファエロのカルトンも素晴らしい。中二階に英国の十七世紀からの工芸品がある。
英国の家具の中で「ウェアーの大ベッド」はシェイクスピアの作品にも出てくる有名なものである。
二階には宝石のすてきなものがある。真珠を使った「カニングの宝飾品」は見事である。イタリアのメディチ家からインドのムガール帝国の皇帝に贈られたものといわれている。中三階にはガラス器やフランス陶器もある。ここから三階にかけては陶器の大コレクションが並ぶ。
絵画では、コンスタブルのコレクションがある。遺族の寄贈によるもので、穏やかな風説や壮大な力強い作品が多く、イギリスらしさを感じる。 大きい美術館なので、あらかじめ見たいものを決めて能率よく回るほうがいいようである。ミュージアム・ショップも楽しい。出所:『美術館へ行こう』長谷川智恵子
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