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ウェリントン美術館(イギリス) 2009年7月29日更新
【和:ウェリントンびじゅつかん】 |
【英:The Wellington Museum】 |
研究機関|>ウェリントン美術館(イギリス) |
ハイド・パーク・コーナーの近くにアプスリー・ハウスがある。この邸宅は一七七一~七八年にアプスリー男爵のために建てられたもので、のちにウェリントン公の居宅となった。一九四七年、七代ウェリントン公によって絵画と共に国に寄贈されたものである。
こぢんまりとした三階建ての屋敷はひっそりと建っている。訪れる人も少なく、入口も殺風景である。右側にデスクがあり、そこで入場料ニポンドを支払う。
まず、二階へあがる。左側にカラバッジョの「ギヤンブラーたち」がある。名品である。次々と部屋を見て行ったが、ルーベンス「老人の顔」、ベラスケス「スペインの紳士」や「セビリヤの水売り」、グィード・レーニ「聖ヨセフ」などの作品が印象に残る。
ヤン・ステーンの作品が数点あり、当時の民衆の生活を表現していて面白かった。 トーマス・ローレンス卿の描いた貴族の肖像や戦場の絵などの部屋もある。食堂をそのまま残した部屋には古い食器が飾られている。
三階にはウェリントン公の使った食器や中国の陶器が飾られている。地下の展示場には、水彩画があった。小さな城なので、さっと見て回れる。ナショナル・ギャラリーなど世界に誇れる大美術館の多いロンドンでは、ちょっと影の薄い存在である。出所:『美術館へ行こう』長谷川智恵子
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