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台湾国立歴史博物館 2009年8月15日更新

台湾国立歴史博物館

【和:たいわんこくりつれきしはくぶつかん
【英:Natlonal Museum of History
研究機関|>台湾国立歴史博物館

 台湾国立歴史博物館は一九五五年に設立された。方南美術館の作品を台湾に移し、また戦後日本から返還されたものを収蔵している。中国らしいカラフルな建物である。四階建てで常設展示以外に国際展も開催している。
 特筆すべきコレクションとしては紀元前八世紀からの青銅器と唐三彩の陶器であろう。唐三彩は二百点を数える。中に縁と黄土色だけでなく、青色も使ったものもあった。らくだや馬の形の名品である。貴人の墳墓の埋蔵品であったわけだが、保存状態がよいのに驚く。女性像では日本的な美人像があり、ふっくらしたおたふく顔に親近感を覚える。
 国立博物館としてのコレクションに加えて個人の寄贈の作品も増え、現在は八千点以上の作品をもち内容も豊富になっている。この博物館は植物園の中にあり、隣りに大きな蓮池がある。夏には赤や白の蓮の花が咲き乱れて美しい。三階の休憩室からよく見える。出所:『美術館へ行こう』長谷川智恵子
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