考古用語辞典 A-Words

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鍍金銀製冠(蕭公) 2009年11月6日更新

鍍金銀製冠(蕭公)

【和:ときんぎんせいかん
【中:Du jin yin zhi guan
宋・遼・金・元|金銀・玉器|>鍍金銀製冠(蕭公)

遼時代
1986年内蒙古自治区のチェリムモン盟陳国公主墓出土
鍍金・銀
高さ31.5cm、直径19.5cm、重さ587 g
内モンゴル自治区文物考古研究所蔵
16枚の鍍金彫刻の薄い銀行で重ねて繋がれている。冠の正面には、鳳凰、飛んでいる鶴と道教人物像が彫られ、人物像の下には首を上げている亀も表されている。冠休には鳳凰、花、鳥をあしらった24点の銀製円盤が飾られている。
 公主の鍍金銀冠は、冠体より高い翼が両側に取り付けられた冠である。花紋と鳳凰が透かし彫りにされ、冠の頂部には道教元始天尊像が飾られている。このような双翼冠は現在まで3点出品している。その-つは鍍金銅製の冠で、頂部に鳳凰が飾られている。もう一つは錦で作られた冠である。これらの双翼冠は女性の墓から出土して(アルホンチン旗遼墓出土)おり、契丹の貴族婦人の中に流行っていた装飾であったことが窺える。
 夫公の冠は18枚の透かし彫りした薄い鍍金銀製の板片をつなぎ合わせて作られた冠である。正面には人物立像、鶴、亀が彫り込まれ、24点の花や鳥、鳳凰などの飾りが取り付けられている。この豪華な鍍金銀冠は契丹人の高級宮原が儀礼に用いたものである。出所:北方騎馬民族の「黄金マスク展」
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