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宝冠仏 2009年12月3日更新
チベット中央部
1300年頃
銀:象嵌、金泥、彩色
高22.8cm
ロバート・ハットフィールド・エルズワース・コレクション
銀製のこの仏陀は、宝冠釈迦のようであるが、阿閦の可能性もある(阿閦参照)。小さな布を継ぎはぎした衣は、その継ぎ目を連珠文の線や、連続して刻んだ葉の文様で装飾されているが、この葉の文様は、14世紀前期のシャル寺の壁画のいくつかに見られる衣の縁を飾る繰り返し文様に非常に類似している。宝冠のリボンは幅の狭いのある2段になった房の形で肩に垂れ下がるが、この形は13、14世紀の彫刻や絵画における天衣やリボンの描写に見ることができる。にこやかに微笑んだ口許は、締まった腰、長い手足、大きな手先や足先のある逞しい体から得られる若々しい印象を、さらに強調している。
出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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