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羅睺星 2009年12月10日更新
チベット中央部、ウ地方、デンサティル寺
14世紀後半-15世紀前期
青銅鍍金;象嵌
高53.5幅51cm
ドリス・ウィーナー・ギャラリー&ナンシー・ウィーナー・ギャラリー
この断片は、サムイェ寺から遠くないツァンポ川の北岸のデンサティル寺にあった大きな金色の葬儀の聖骨箱の一部であった。デンサティル寺は、カギュ派のラマ、パクモドゥパのわらぶき屋根の瑜伽堂の周りに12世紀後期に創建されたが、彼の死後の後継者争いの間と、後のモンゴルの侵略の間に損害を受けた。大塔は、中国の文化大革命の間に破壊されたが、この僧院が有名なラン氏の庇護の下にあったおそらく14世紀後半から15世紀前期に作られたのであろう。
全体の一部だけを見せているこの力強い彫刻の断片は、蛇の身体と4本の手と多数の頭のある魔神羅睺(ラーフ)を示している。彼は豊かに装飾され、優美な真珠の首飾りが、彼の胸の襟巻と腰帯の縁の輪郭をとっている。彼の筋肉質な身体は、作品「宝冠仏」の宝冠仏に似ている。さまざまな姿が、大きなものの中の小さな蔓で作り上げられた飾り模様の中に見られ、その華麗に形作られた巻き毛の髭は、なおこの断片の残っている部分の中で鑑賞に値している。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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