考古用語辞典 A-Words

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木版大随求陀羅尼曼荼羅 2009年12月14日更新

木版大随求陀羅尼曼荼羅

【和:もくはんだいずいぐだらにまんだら
【中:Mu ban da shui qiu tuo luo ni man cha luo
宋・遼・金・元|彫刻・書画|>木版大随求陀羅尼曼荼羅

敦煌将来一面
紙本木版墨刷
縦41.7横30.3
北宋時代 太平興国五年(980)
Mahapratisara-dharani Mandala(Guanyin and the Eight Lokapalas).
 中尊の大随求菩薩は通例の八臂像ではなく珍しい合掌手を含む十臂坐像で,左手に杵,斧,索,剣を,右手に宝,輪,戟,夾火(梵篋)を執る。周囲には幾多の苦難を避けさせるという梵字随求陀羅尼が十九輪行にわたり記され,宝池中に湧出した大蓮華上に安置され,二龍王が蓮台を支える。内陣四隅には内四供養菩薩の種子が,また五鈷界道のみられる外陣には外四供養菩薩,四波羅蜜菩薩の種子と八尊像が配される曼茶飯的構成である。内,外陣の境界には中尊の執るハ持物の名称を記す。画面中央下部の銘文は寶思惟訳『隨求陀羅尼経』からの抜粋で,版面には「施主李知順」,「王文沼雕技」とあり,施主,彫師の名前がわかる大変貴重な作品である。年紀の太平興国五年(980)は,東大寺僧奝然が清涼寺釈迦像胎内に奉籠した弥勒菩薩坐像版画の年紀(984)と極めて近く注目される。全面に細かく折畳んだ跡があることから,守袋に入れた護身用のものと推定される。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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