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錦経帙 2009年12月15日更新
敦煌将来 一枚
縦78.6 横30.6
唐時代(8世紀)
Sutra wrapper.
経帙は複数の経巻を納めるのに用いられるもので,竹ひごを織り込んだものや絹製のものなどがある。この帙の中央は紙を芯にした淡紅色の平絹,周辺と三角状の帯は厚い錦,中央の帯の両端には粗い麻布が縫いつけられている。なお中央の紅絹の部分には精緻な綴織を裁断した細帯が二条縫いつけられており,右下隅に「開」の墨書がある。周辺部の円形内に向き合う獅子を配し,菱形花文を副文としたこの錦文様は,ササン朝ペルシャの影響を顕著に示した意匠として知られてきたが,特に近年この種の地厚で独特の風格をもつ錦が,ソグディアナのザンダェーチ(ザンダーン)で製作されたとする見解が強い。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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