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金製玉嵌雲龍文透飾板 2009年12月25日更新
【和:きんせいぎょくかんうんりゅうもんすかしかざりいた】 |
【中:Yin zhi yu qian yun long wen tou shi ban】 |
明・清|金銀・玉器|>金製玉嵌雲龍文透飾板 |
一封
縦14.8 横17.8
縦14.5 横18.0
明時代(15世紀)
Pair of gold plaques inlaid with precious stoncs.
大英博物館蔵
宝珠を中心に左右に五爪の龍配し,空間に霊芝雲を散らし,さらに霞文を透しであらわして地文とした矩形の金製の板で,2枚1貝になっている。各々表面の随所にトルコ石・真珠などの貴石を嵌め込み,いたって豪華につくってある。これが何に使用されたものか定かてはないが,仔細に見ると,2枚のいずれも外縁周囲に2点1組の小穴が30数個所もあけられており,あるいは衣裳に縫いつけた装飾具てあったものかもしれない。玉類は龍と宝珠を避けて嵌めこんであるのはよいが,霊芝雲の上に集中して嵌入されているため,せっかく丁寧に彫りあらわした霊芝雲のかたちがほとんど見えなくなってしまっているのは残念である。龍宝珠・霊芝雲などの文様は皇孫・言芝言なとの文様は明時代の永楽ないしは宣徳期の漆器のそれと酷似しており,この飾板の制作時期は15世紀前半と考えてさしっかえないであろう。手のこんだ明時代初期の金工技法をよく伝えた見事な作品である。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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