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龍鳳彫彩漆盆 2009年12月30日更新

龍鳳彫彩漆盆

【和:りゅうほうちょうさいしつぼん
【中:Long feng diao qi pen
明・清|彫刻・書画|>龍鳳彫彩漆盆

「大明萬暦壬辰年製」銘
一枚
径22.4
明時代 萬暦壬長年(1592)
Dish of polychrome lacquer with carved dragon and phoenix design.
大英博物館蔵
各種の彩漆を交互に塗り重ね,例えば,花を朱,葉を緑といった具合に文様を色にしたがって彫りかけてあらわしたものを彫彩漆と呼んでいるが,この技法が流行するのは嘉靖期限後のことで,萬暦期には見事な作ぶりを示した彫彩漆の作品があいついで制作された。この盆もそれのひとつで,宝珠を中心に左右に龍と鳳凰,下部に寿内福海をあらわし,その他八宝文,花鳥文といった文様を一面にあらわしている。萬暦の官製の漆器に共通した点に,きわめて細密な地文がほどこされていることがある。これはとりもなおさず萬暦期における漆工芸の特筆すべき点になっているのであるが,この盆ではそうした点がじつによく見出される。なお、底裏の上方に「大明萬暦壬長年製」の銘がほどこされてあり,この作品が1592年につくり出されたものであることがわかる。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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