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白磁リュトン 2009年12月31日更新
【和:はくじリュトン】 |
【中:Bai ci jiao pei】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>白磁リュトン |
ー口
高8.6径9.3
隋~唐時代(7世紀)
Rhyton,white porcelain.
大英博物館蔵
獣頭を下半部に付したリュトン(角杯)は古代ギリシアやアケメネス朝ペルシアで多くつくられており,この白磁製八角形のリュトンもそうした流れを汲むものであるが,器形には角の形をほとんど留めていない。
杯部は八面から構成され,概して器胎は薄く,底は大底となっている。連珠文で縁どられた各面には同じく連珠で囲まれる人面や七曜文・九曜文などが不規則に配されるほか二面に奏楽の人物を,四面に半パルメット文をそれぞれ大きくあらわし,残る二面に立体の獣頭を飾っている。
獅子の特徴を備えた獣頭部の描写は細やかで,瞳への彩色をけじめ三種類の毛並や左右異なる前肢の位置などによく示されている。また人面文に口を開いて笑うものと無表情のものとがあり,それらの紀み合せにはなにか特別な意図があったようて甚だ興味深い。連珠文で人面や獣面を囲む例は6世紀の西域の泥像や隋墓中の墓誌・石棺の装飾などに求めることができる。なお耳の一部が後種補である。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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