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紅釉雲龍文盤 2010年1月3日更新

紅釉雲龍文盤

【和:こうゆう4んりゆうもんばん
【中:Hong you yun long wen pan
宋・遼・金・元|陶磁器|>紅釉雲龍文盤

景徳鎮窯一ロ
高3.5 径19.5
元時代(14世紀)
Saucer with dragon and cloud design,underred glaze.
大英博物館蔵
 釉薬に微量の銅を加え,還元焔で焼くと紅釉になるが,銅は高温では揮発しやすいので,美しく発色させることはかなり難しいといわれる。紅釉の磁器は景徳鎬で元時代の末に焼かれるようになったとされており,この盤はその初期の優品のひとつと考えられている。口緑が端反りになった浅い中皿で,大きく低い高台がつき,高台裏を除く内外全面に,美しい紅釉が厚くかかっている。内面立上りの釉下に,型押しの手法で雲龍文を浮彫り風にあらわしてあり,その中央の平らな円い部分には,三方に霊芝雲が線彫りで描いてある。 浮彫り風の文緑は釉が流れて白く浮きあがってみえるが,線彫りは厚い紅釉の下になって不明瞭である。追回しの形にのびやかにあらわされた二頭の龍は,四肢の趾が5本の,いわゆる五爪の龍である。この龍が古来帝王の器物を飾る特殊な意匠とされていることなとがら,この盤を明初洪武年間(1368~98)の官窯の作とみる説がある。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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