考古用語辞典 A-Words

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青花龍唐草文鶴首瓶 2010年2月1日更新

青花龍唐草文鶴首瓶

【和:せいかりゅうからくさかくしゅへい
【中:
明・清|陶磁器|>青花龍唐草文鶴首瓶

明時代・成化け465-1487)在銘
1987年景徳鎮市珠山成化地層出土
h:55.8cm
TALL NECK BOTTLE
Blue and White with Dragon and Scro11 Design
Ming Dynasty, Chenghua Mark and Period(1465-1487)
 丸口に、長い頸と球形の腹部をもち、輪高台をなす。蓋のつまみは宝珠形である。底裏は露胎である。頸には小さな紐がつく。長頸は、突起した弦文で二段に分けられる。上段には雲文を描き、口縁には唐草文を飾っている。下段と腹部には、宝相華唐草の間に双角五爪の二龍を、胴部裾には波濤文を廻らせる。蓋には雲文が描かれる。蓋と身は合いロ作りになり、ぴったりとあっている。珠川出土の同種の瓶には、頸部の鈕が突起弦文帯の上に付き、成化在銘のものもある。この器は無款である。器形は、大阪市立東洋陶磁美術館蔵の高麗の12世紀の青磁象嵌鶴首瓶に似ている。「李朝実録」に「皇帝喜朝鮮献物、親執玩賞、凡可之之物、懸帯帯上」とある。この鶴首瓶の制作は、成化帝の審美趣味が朝鮮文化の影響にあることを表すといえよう。これは中国と朝鮮の文化交流を研究する上の実物資料と言える。 出所:皇帝の磁器-新発見の景徳鎮官窯
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