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大尊缶 2010年3月10日更新
【和:だいそんふ】 |
【中:Da zun fou】 |
春秋戦国|青銅器|>大尊缶 |
青銅
高124.5、口径48.4,腹径100、足径69、重297kg
1977年、湖北省随州市擂鼓墩曽侯乙墓出土
戦国時代・前5世紀
Bronze Zun Fou Vessel
液体(おそらくは酒)を蓄える容器。曽国の君主である乙を葬った曽侯乙墓からは、本作とほぼ同形同大の青銅器がもう1点出土した。その作品(湖北省博物館蔵)の重量は327kg、本品は297kgであり、古代中国の青銅製容器のなかでは、それぞれ2番目と3番目に重い作品にあたる。
張り出した胴部には、箍のような太い隆起線が2条めぐる。胴の中ほどに環状の把手が四つつけられている。1人は輪を下を持ち、もう1人は輪の中に手を入れて輪の上部の把手を持てば、四つの輪を8人で持つことになり、1人当たりの負担は40kgほどで、人力で持ち運ぶことができる。身の文様はやや粗いが、大形の胴体にはむしろふさわしい。身の上部に「曽侯乙が作った」という意味の銘文がある。身と蓋は鎖によって繋がれているが、鎖と身を繋ぐ部分は、体をくねらせた細長い動物の形に作られており、大味な感のあるこの作品を引き締めている。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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